なるほどこれがはてなブログ

今は2018年。

ちょっと色々とやってみようかなと思って、昔のブログを見に行ったけどあまりにも放置し過ぎて空き家に立ち入ったような気分になったから、心機一転ここで書いていこうかなと。

ほんとあれからいろんなことがあったよ。

ドキドキ!プリキュア第一話

一週間前になってしまったけど、ドキドキ!プリキュア第一話の感想を。


一話のアバンが最初からクライマックスな戦闘シーン、しかも紫色のプリキュアということでこれはもう明らかにハートキャッチプリキュアの第一話のキュアムーンライトのシーンをなぞっていてハートキャッチプリキュア大好きな私としてはもう開始5秒でテンションが上がる。
綺麗な画面にかわいいキャラクターデザイン。
そして畳み掛けるように始まるOP。明るくてかわいくて見ているだけで元気になれる映像に音楽。


プリキュアだ!プリキュアが始まった!


私はハートキャッチプリキュアが大好きで、ハートキャッチプリキュアに入れ込むあまりハートキャッチ以降のプリキュアにはあまり感情移入できなくなっていた。
スイートプリキュアは良作だと思うし、スマイルプリキュアは残念ながら個人的には最後までいまいち好きになれなくて、ハートキャッチプリキュアが終わってからずっと寂しかった。
そうやって味気なく現実を過ごしていたところ、2年ぶりにプリキュアに会えたようでOPを聞きながら少し泣いてしまった。


ドキドキ!プリキュアの4人はみんながハイスペックなのがいいと思う。
その点が等身大のキャラばっかりだったスマイルとは対照的だ。
私はどちらかというとプリキュアは憧れの存在でいて欲しくて、だから今回のハイスペック路線はかなり嬉しい。


頼りになる生徒会長に、それを支える優しくてしっかり者の幼馴染。トップアイドルとして(多分友達がいなくて寂しいのを我慢して)頑張っている子に、おっとりとして少し世間ズレしたお嬢様だけど自分を偉いとはちっとも思っていないまともな子。
みんながちゃんと自分の立場なりに物事を考えて最善を尽くして生きているのが自然と伝わってきて、みんなのことが一瞬で大好きになった。


一話はクローバータワーという高いタワーに遠足に来た主人公の前に敵が現れてキュアソードが戦って主人公がプリキュアに変身して敵をやっつけるという所まで。
スカイツリーのお膝元で生活している私としてはいきなり地元が出て来たようでかなり嬉しい。
遠足の同級生達が車酔いに落とし物に他校との小競り合いにと大混乱する中を鮮やかに駆け抜けて解決して行く生徒会長。それを見守りつつ主人公のことを心配する幼馴染。
ファンに囲まれる紫色のアイドルの子と普通の中学生である主人公との偶然から始まる一瞬の心のやりとり。ここでまた主人公が「相手がアイドルだから」という損得勘定を全く抜きにして、普通に相手に対して親切にしているのがとてもいい。しかも主人公はちゃんとそのアイドルの子のファンなのに。
黄色いおっとりお嬢様も登場。セバスチャンという名の白髪の執事を従えて、何やら主人公のお友達らしい。
そしてこれまたかわいらしいやんちゃな男の子と妖艶なお姉さまの敵も出現。


一話に相応しい賑やかな雰囲気の中で、キャラの特徴や性格をしっかりと印象付けて、しかも主人公はプリキュアに変身までしちゃう。
一話としては大成功だと思う。


それにこのアニメ、何がすごいってプリキュアにならなくても多分面白いだろうなと思わせる力があるところ。それがプリキュアに変身しちゃうんだからこれはもう面白くならないわけがないのだ。
マックスハートからプリキュアを見続けて来た私が断言するけど、ドキドキ!プリキュアは名作になる。
これから一年間、毎週日曜日が楽しみで日曜日の朝9時から水曜日くらいまではそれまでのプリキュアのことを考えて、木曜日らへんから次のプリキュアが楽しみ過ぎてそわそわしちゃう、そんな日々がまた訪れそうでとても楽しみである。


マナちゃんが横入りのカニのジコチューに対して言っていた
「そりゃああなたはカニだけど、カニだって人と仲良くしたほうが幸せになれる」
という台詞が衝撃的に秀逸だったことをメモして、明日のドキドキ!プリキュアに備えてこのエントリをしめようと思う。


これから一年間よろしくお願いします。
プリキュア!ラブリンク!

マイマイ新子と千年の魔法

映画「マイマイ新子と千年の魔法」はネットで話題になっていたし、面白いんだろうなあと思いつつも映画館に行かず、それが今回テレビでやるのを見付けたので観てみた。
これはもうやられた。
マイマイ」からなんとなく化物語まよいマイマイを連想する程度に前提知識が無い状態から無防備に鑑賞に入ってしまったけど、これはなんという映画なんだろう。


小学生の頃ってわけのわからないものだ。
思いやりとか譲り合いとか言葉を選ぶとか、そういう成長と共に身に付けるはずの人間関係のテクニックが不十分な者が毎日集まっているんだからそれはもう大変だし毎日が辛い。
しかも子供というものは世界が狭い。
世の中には色々と素晴らしいものがいっぱいあるのに、26色の色鉛筆がこの上ない宝物になるという価値観。

ああもうこのぐちゃぐちゃな感じ……まさに子供時代だな。と思いながら観る。


夢のように可愛い金魚に、子供達は若くて綺麗で優しい保健室の先生の名前を付ける。
その先生が結婚するのを聞いて金魚の池をお花やビー玉で飾り付けてみんなで幸せそうに笑うのは、子供にしかできないことで、大人だと先生に直接お祝いの気持ちを伝えてしまう。
先生と金魚は全く関係ないし、金魚を飾っても先生には届かないのにこれでよしとするのはちょっとお葬式にも似た感じのプリミティブな宗教だ。


他にもタツヨシのお父さんの木刀が希望としての力を持ったり、空想の世界で遊んだり、「ダム」するだけで楽しかったりと子供時代が圧倒的なリアルさで描かれている。
映画を観ているはずなのに、誰かの子供時代の感情を直接受け取っているような感じで、自分の子供時代の感情を思い出して、ああもうこれはいわゆる「しにたい」というやつだ。


物語のラストでは子供であることをやめて酒場に向かう新子と、子供らしい空想の世界で千年前に行くことに成功する貴伊子とが対比を持って描かれる。
でも結局は新子は大人になりきれずやっぱり子供だったね、というふうになるんだけど、でもこれからこういうことがたくさん起こって新子は大人になって行くんだと思う。


冒険が終わって、新子はタツヨシに
「その前にいっぱい遊ぼうや」
という声をかける。


始めはこれに非常に違和感があって、新子がこんな綺麗なことを言うはずが無い、と思った。
でも今考えると、この数時間で新子が少し大人的な視点を手に入れたこその言葉なのかもしれない。

物語の幕切れは意外とあっけなくて正直なところ制作中に何か事故ったのだろうかと思ったんだけど、子供って別れる時も「ばいばい」ってあっさり別れるし、子供時代の感情であるこの映画があっさりと終わるのも、らしいっちゃらしいのかもしれない。

映画を観終わった時にはなんだか夏のお昼寝からさめた時のような感じがした。

ハートキャッチプリキュア最終回に寄せて

ハートキャッチプリキュア。終わりましたね。終わっちゃいましたねー。
一年間応援してきて本当によかった。


マックスハートからプリキュアを見てきたけどフレッシュプリキュアで一旦作風をがらっと変えて、その後に再構築されたこのハートキャッチプリキュアプリキュア史上、いや、アニメ史上に残る名作だと思う。


ハートキャッチプリキュアの第一話を見た時の衝撃は今でも覚えている。なんとも可愛い作画にえりかのキャラクター!むむ、これまでのプリキュアとは全然違うぞ、という雰囲気があった。えりかは初めて変身した時に「私はキュアマリン!ずっと考えてたんだ!」とか言うし、変身バンクではノリノリで嬉しそうだし、これまですまして変身していたプリキュアのみんなとは一線を画していて庶民派でとても好感を持てた。そう、始めはえりかのファンとしてハートキャッチプリキュアを見ていたんだよね。でもお話が進むにつれつぼみも、いつきもゆりさんも大好きになっていったけど。


プリキュアテレビ朝日のニチアサ枠だから一年間という長丁場。これまでのプリキュアは基本的に1回完結のエピソードを積み重ねつつ全体を通す話を進めて最終回近くで終結させる、という流れだった。ハートキャッチも同じパターンなんだけど、ハートキャッチが凄い所は一つたりとも「あっても無くてもいい話」が無かったところ。いつも何かしら登場人物が成長したり、スタッフからのメッセージを感じていた。だから途中でプリキュア達がパワーアップするんだけど「あれ、パワーアップのタイミングがやけに早いな。もう一段階あるのかなあ」なんて思っちゃうくらい、一年間をあっという間に感じた。


一年間ずっと一緒にいたプリキュアのオープニングソング。今よく聴いてみると「おもいやりで育ったその笑顔は枯れない」とか「さあみんなで 花咲かせよう」とか、まさに一年間でハートキャッチプリキュアが伝えたかったメッセージの象徴だということに気が付く。
プリキュア最後の必殺技は「くらえ、この愛!こぶしパーンチ!」。憎しみでいっぱいになっていたデューンを愛で包んでこっち側にひきもどした。


最終回の一つ前に、つぼみが「悲しみや憎しみは誰かが歯をくいしばって断ち切らなくちゃ駄目なんです!」と言った。はっ、ってなった。私はずっと悲しくて心の中でデザトリアンが暴れてたんだけど、この瞬間ほわほわ〜って救われて次に進めるようになった。これだけでも私はハートキャッチプリキュアに感謝してもしきれない。


全ての戦いが終わった後、えりかは「むふー!私たちはスゴイことをしてしまった!地球を守ってしまったー!!!」って興奮冷めやらぬ、なんだけどそれをゆりさんが叱責する。いつまでも終わったことにこだわっていてもしょうがないわよ。これからは自分で心の大樹を育てなさい。自分の人生なんだから、と。
これも、いつまでもハートキャッチプリキュアの世界に浸っていないでみんなそれぞれ自分の人生を頑張りなさい、というメッセージにとらえられる。


全てが終わった丘の上のシーンは、ちょうど第一話の一年後くらいらしい。うららかな春の日に、のんびりとした明るい雰囲気が番組が始まった当初を思い出させる。
でもよく見るといつきちゃんは髪が少し伸びて女子の制服になり、自分の気持ちを隠さずに女の子としてのびのびと生きていることが分かる。これまでのエピソードを通してみんな成長した。仲間もできた。
これからもみんなはまっすぐな心を失わず、頑張っていくんだと思う。


ハートキャッチプリキュアは、愛や、強さや、仲間の大切さや、大切なことを色々と教えてくれた。ストレートにハートに届くメッセージ。
ハートキャッチプリキュアは、画面全体がいつも綺麗な色で、見ているだけでなんだか幸せな気分になれた。
しかも表情や、ちょっとした台詞なんかがとても細かく作られていて見直す度に新たな発見や、また違った印象を受ける。キャラクター一人一人にも物語があって、非常に密度が高く愛をもって作られた、まさに祝福された作品だなあと思う。


ハートキャッチプリキュアに出会えて本当によかった。
スタッフの皆さん一年間お疲れ様でした。そして、ハートキャッチプリキュアという作品を作ってくださってどうもありがとうございました。

第十回文学フリマに行ってきた

というわけで文学フリマ、通称文フリに行って来た。
文フリは文学系の同人誌即売会。二次創作ではなくて、一次創作とでも言うのかな。オリジナルの小説は勿論、エッセイとか評論とか詩歌とか短歌とか写真とかの同人誌をつくって売ったり買ったりできる会。
なんて解説してみたはいいものの、同人とかあまり詳しくないので万が一間違えてたらごめんなさいなんだけど。


で、その文フリ。普段ネット上で好きだなあと思っている方々が本を出されるみたいで行ってみたいと思ったものの、一人で行くのは心細い。
そんな時、以前お会いした方が行くよという情報を入手したので、これ幸いと便乗して連れて行っていただくことにした。
文フリは大田区産業プラザで開催されるらしい。その場所の渋さと文学というジャンルの渋さを、以前一度だけ行ったことのある夏のコミケに足しこんで、文フリの雰囲気を想像していたのだが行ってみるとまさに予想通りでちょっと面白かった。


渋いとは言え同人誌即売会である。わくわくする。しかもネット上で憧れの方々がいっぱいいらっしゃる。
わーいわーいとご挨拶したりきゃーきゃーとお目にかかったり「はっじゃあいただきます」なんて同人誌を買ったりと、まあかなり浮ついて文フリを巡った。
文フリ終了後はお知り合いになった方々と喫茶店に入って他愛無い話をしたりと普通にオフ会っぽい気分。ただ、以前にも会ったことのある学生さん達が、秋葉原の喫茶店にいる時よりも文フリ会場では数段活き活きとしていて楽しそうだなあということが印象的だった。


そんな浮つき気分は帰宅後もしばらく続いてたんだけど、同人誌いっぱいありすぎちゃって迷うなあどれにしようかなあなんてうきうきしつつネット上で好きな人が文章を書いているからと一冊の同人誌を選び、読んで、気が付いたら椅子の上で正座していた。


ああ好きと言ってもお気に入り程度の意味なんですけど蛇足ですけどとにかく、もともと好きな人が書いている文章なので好きになるのは当然の流れなんだけど、思っていた以上に好きになった。
そのエッセイとも日記ともつかない自称だめな大学生の書いた文章は、私に自分が大学生だった頃の気分をかなり細かく思い出させ、さらに私が感じたことのない感情もよく分かるように書かれていた。


私は今年で社会人も5年目になる。正直かなり大人になったと思っていた。
例えば本来はけっこう受身なタイプなのに、仕事ではバリバリ先輩っぽく振舞えるようになったり。それに大人の余裕と言うか、包容力も身に付いたように思う。
……なんか自分で言っててもかなり怪しくなってきたのが残念なんだけどとりあえずそういうことにして話を続けると。


正直私は大学生の頃の自分さらば!ぐらいの勢いで毎日を送っていた。
妙に間延びした人生の夏休みですっぽり落ちてぐるぐる廻ってしまっていたしょうもない思考や下手な恋愛なんかはもう卒業して余裕!あれ君たち大学生なのかそれはまー大変な時期だねえ頑張ってねわっはっはとある意味上から目線だった。ごめんなさい。


この同人誌は、主に大学生くらいの方が小説やエッセイなどを寄稿してできている。
件のエッセイを3回ほど読み直した後、他の方が書いた小説を読んでみる。もともと凄い人だなと感じてはいたのだが流石にうまい。てか、いい。
他の方の日記も人柄が感じられていい。字がやたらとちっちゃい小説はごめんまだ読んでない。
同人誌には一人一人の思想がしっかりと刻み付けられていた。立派だった。


昔、自分が学生の頃、「子供なりに」という言葉が嫌いだった。「子供なりに思うことあるのでしょうね」とか。
思うことがあるのは人間なら当然で、それをわざわざ「子供なりに」を付けることにより「子供の浅知恵ながら」といった意味が付き、結果として子供を一人の人間として見なくなるように感じたからだ。
そのスタンスは変わっていなかったと思っていたのに、実はいつの間にか上から目線を手に入れて個人を見なくなってしまっていたことに同人誌を読んで気が付いた。そして上から目線だった自分を恥ずかしく思った。


大学院生の頃は自由な自分を自覚していて、社会人になって自由さを失うことを少し心配していた。


社会人一年目の頃はちょっとづつ自分が変わっている実感があって怖かった。具体的には、物を考えなくなり、日々がルーチンになり、よく言えば丸く悪く言えば鈍感になってきた。
なんとかしたかったけどどうすればいいか分からなかったしなんともできなかった。
同期が話すドラマには全く興味が無かったし血液型性格診断で盛り上がれるなんてこいつら大丈夫かと思っていた。
新人研修で時々出て来るメラビアンの法則なんて死ねばいいのにだったけど日報にはちゃんと「身だしなみには気を付けようと思った」なんていい子なことを記入しておいた。ゆーとーせいにはかなわないニャー。


二年目半くらいには変化を受け入れるようになった。
いくら上から目線が嫌だと思っていても仕事では立場として上の人っぽく振舞わなければいけないことが理解でき、割り切ってそのように振舞えるようになってきた。
血液型性格診断もああまた退屈な話が始まったなと思いつつ「私はA型です!」なんてノリノリで答えるようになっていた。
同期はみんないい奴達なのでニチアサが好きだという話をしても友達でいてくれた。
小学校低学年くらいまでの子供と遊ぶのも上手になった。大学院の研究室BBQ大会の時には仮面ライダー威吹鬼をしようとする教官のお子さんに対し自分も仮面ライダー響鬼をしようとしてごっこ遊びが成り立たず途方に暮れた挙句、渋々魔化魍をやったりしてたんだけど、この頃から子供が何を求めているのかを考え、割り切ってそれを提供できるようになった。悪者役も意外と楽しかったし子供が楽しんでくれると嬉しかった。


こうなるともう早かった。
いつの間にか鈍感さや上から目線がパワーアップしていた。その代わり仕事を回すコツは掴めた。


同人誌の人のサイトに行ってみる。色々な文章が置いてある。ちゃんと書いてある。


一人暮らしの部屋でNHK教育を流しっぱなしにしながらじっと過ごした沢山の夜のことを思い出す。


自分が大学生だった時の文章を読んでみたいけど当時はまだブログサービス開始前で、自分でHTMLを組んでサイトを立ち上げるまでの根性がなかった私は何一つ残していない。ああ2chの書き込みくらいならもしかしたらあるかもね、なレベル。
とは言えこのブログは一応M2の春頃からやってるから学生時代の私にちょっと会えるんだよな、なんて過去ログを読んでみたら以前はこっぱずかしかった最初の頃のエントリが一周まわって可愛らしく見えるようになっていて笑った。

2010年靖国神社でお花見

昨日は靖国神社のお花見に行って来た。
後輩の何人かがフレックスで仕事を切り上げて場所取りに行っていてくれたので私も仕事を終えてダッシュ靖国神社に向かい、大きな鳥居をくぐった時点で電話をして合流。


お花見の場所取りは新人さんの雑用、みたいなイメージがあるけど実は私はやってみたかったりする。
ぽかぽかした春の日に満開の桜の下、大きなレジャーシートに寝っ転がって本を読んだりお昼寝したりゲームしたりだなんて幸せ過ぎると思う。


後輩の後に付いて人の間をぬって行き、桜の花の真下一面にござが敷かれた場所の一画に会社のメンバが集まっている場所に辿り着いた。
上を見上げると桜。でも明るいうちに桜を見たいなと急いで来たのにちょっと暗くなってきてしまっていて内心しょんぼりする。夜桜もいいけど私はお日様の照っている時にうららかにピンクの桜を眺めるのが好きなのだ。でもまあせっかくのお花見だし、と屋台で買った食べ物を食べたりビールを飲んだり合間に桜を見上げてうむ、としたりして楽しむ。


食べ物では築地に住んでらっしゃる先輩が松露というお店の玉子焼きを持ち込んでくださっていたのだが、それがすごく美味しかった。甘い系の玉子焼き。私は甘いのはそんなに好きじゃないけどここのは美味しかった。ふわふわ、と言うよりはしっとり系。口に入れるとお出汁がじゅわ〜っと染み出してきて、ほんとあれはなんだったんだろう。お出汁も何なのかなあ。昆布かなあ。なんとも上品だけどしっかりと主張していて。そしてまた甘いのは甘いんだけどそれがまた旨みという感じで必要不可欠な甘さで、本当に美味しかった。


そんなこんなで桜を眺めたり飲んだり食べたりしていると、続々と仕事終わりのみんなが合流してきた。気が付くとまわりのござも仕事帰りのサラリーマン達でいっぱいだ。陣地の拡張はできないので、みんなでぎゅーっと詰めて座る。むう、狭い。でもそれもまた楽しい。


でもいいかげん窮屈なのに疲れてきたし、お腹もいっぱいになったので一人でお散歩に出ることにした。コートを羽織って、ぽっけにお財布と携帯だけを入れて、じゃちょっと行ってくるねって出掛ける。


お目当ては武道館!以前ライブを見に武道館に来た時に「これ全部桜だよね。春に来たら綺麗だろうなあ」って気になっていたし、今日駅から神社に向かう途中にちらっと見たら本当に綺麗だったのでこれはもう行っておかなければならないなと。


靖国神社から出て、道を歩く。そこかしこに桜が植わっている。道を歩く人たちもみんな楽しそうに友人と話していたりして、そこらじゅうの空気が春に満ちている感じがする。
その中で一人てぶらで歩いているとなんとも言えない開放感でこのままどこかに消えたら春の空気にとけていけるような気がしてきたけど勿論そんなことはないので大人しく、しかし一人ご満悦で散歩を楽しむ。


武道館に向かう途中、終わりが見えないほど奥まで続く桜並木を人々がゆっくり通っている場所に出会った。何かな、と見るとここが千鳥ヶ淵らしい。なるほどここが千鳥ヶ淵かさすが綺麗だなと思うもののあまりにも人が多く、迷い込むと帰って来られなくなりそうだったのでそのまま武道館を目指すことにした。


千鳥ヶ淵は関西で言う造幣局なのね、通り抜けなのね、なんて考えつつ歩いていると武道館まではすぐだった。ここにも勿論桜を楽しむ人はいるけど、ライトアップされていないこともあってそんなに混んではいない。


よしよし、とまずは武道館の入り口にある重厚な門を背景に桜を楽しむ。
次にお堀の側に寄って桜を楽しむ。
土手の上に植わった桜の枝が土手を這うように伸び、それが花をつけるもんだから土手全体に桜が敷き詰められたように見えて本当に見事だ。暗いお堀の水がたゆたゆと光を反射し、動きがあって見ていて飽きない。お堀を挟んだ対岸にはライトアップされた桜並木があって、それがさっきの千鳥ヶ淵。よく見ると人々がゆっくり歩いて行くのが見える。


以前友人が「千鳥ヶ淵はマジすごかった。視界一面が桜で埋め尽くされて桃源郷とはまさにこのことかと思った」なんて言っていたけどなるほどあれは桃源郷ならぬ桜源郷だなあなんて思いながら千鳥ヶ淵を眺める。月明りと街灯くらいしか灯りのないこちらから眺めると、千鳥ヶ淵はそこだけが明るく夢のように美しくなんだか彼岸の光景のように幸せに浮かび上がっている。


お堀の桜を眺めるのに満足したのでぶらぶらと門をくぐって武道館の方に向かう。昨日は坂本真綾のライブが行われていたみたいだけど、今日は何もやっていないみたい。
そろそろ桜が途切れてきたのでくるりと向きを変えて戻ることにする。と、強い風が吹いてきた。桜は大丈夫かなと見るけど、花びらが散る気配が全く無い。咲き始めは意外と強いんだなと新たな発見があった。花びらは舞い散らなかったけど、どういうわけか花が4つほど付いた小さな枝が落ちてきた。すぐさま拾ってみて香りをかぐ。私はこれまで桜の花に香りは無いと思っていたんだけど、たった今しがた木から落ちてきた咲き始めの桜の花からはほんのり桜の薫りがした。


拾った桜の花をかぎながらみんなのところへ帰る。
私が花を食べられる生物だったらこのままぱくって食べちゃうのに、と思うほどその桜の花は可愛い。


歩道橋を渡っている時に後輩の一人からメールが来た。
「心配かけてごめんね今から帰るよ」と返信してそのまま歩く。
参道に入り屋台街を抜けている時にまた同じ後輩から今度は電話が来た。なんだろう、と取った瞬間に切れたのでやや不可解に思いながら、携帯のディスプレイから顔を上げると、雑踏の中に後輩が立っていた。


後輩も散歩がしたくなったらしいのでまたUターンしていましがた戻ってきた場所に向かう。
武道館は後輩もたいそう気に入ってくれたようでよかった。
千鳥ヶ淵は相変わらず凄い人だったので入り口からだけ見て、ついでにコンビニで買い物をしてみんなのところに帰った。


みんなのところに帰るとだいぶみんなもうできあがっていた。ぎゅうーと詰めて無理矢理座って、その後はずっと飲んだりして10時くらいに解散になった。


解散の後、もう一度武道館が見たいなあとそっちに向かった。後輩もついて来た。
千鳥ヶ淵にさしかかると、なんとまあ人がほとんどいないじゃないですか!
そうか、ライトアップが落ちたからだね、なんて言いつつ、街灯やビルの灯りで充分に明るかったので奥に進んでみることにした。


一面の桜に感動していると折しも満月に近い月が顔を出した。
桜と月。贅沢。
こちらも桜のトンネルだし、お堀を挟んだ対岸もまた桜の巨木が何本も植わっていて実に見事だ。ゆっくりと歩きながら桜を楽しむ。歩いていると風に乗ってまた桜の薫りがした。やっぱり咲き始めは薫るみたい。これまでのお花見は散る寸前の満開の頃にしかしたことが無くて知らなかった。



だいぶ奥まで進むと道を挟んだ向かい側によさげなダイニングバーを見付けた。全面ガラス貼りになってるしここなら桜を見ながらご飯が食べられるねえ、でも後ろ向きに座ってる人は残念ですね、なんて話をした。


後輩がところでこのダイニングバーの上は何になっているんでしょう、と言い出す。
見るとお洒落な窓が並んでいる。
オフィスビルじゃなさそうマンションじゃない?マンションかなあ。なんて言いつつ二人揃ってiPhoneを取り出しそれぞれMapを起動して同時に「うーん」と唸る。この東京のど真ん中に立っているビルは「パークマンション千鳥ヶ淵」だった。


「マンションかあ」
「はー、いいなあ」
「こういうとこに住みたいなあ」
「ですよねえ」
「なんだろやっぱコンサルとか!?」
「いやー、むしろ在宅で仕事とか」
「そっちか!」
「でも居心地がよすぎて仕事にならなさそう」
「そうだねえ」
「あ、ベンツ」
「ベンツ似合うなあ」


なんて話しつつぶらぶら歩いていたら桜並木の端っこまで辿り着いた。いつも思うんだけど皇居のこんな近くに高速道路を通すのはすごいよなあ。どうしよう、と後輩と話し合って九段下まで戻らずに半蔵門まで歩いて行って地下鉄に乗ることにした。


細かい道はiPhoneを覗き込みつつ後輩がナビしてくれたので、私はまわりを見ながら気楽に歩くことにする。半蔵門までの道がまた落ち着いた雰囲気で、かっこいいマンションがいくつも立って、ゆるい坂まであったりしていい場所だった。
後輩と、このマンションがいいあのマンションのが好きなど勝手なことを言いつつ歩く。
ここらへん電車の駅無いですよねえなんて話になったけど、こういう所に住む人はそもそも電車にあまり乗らないんじゃないかと思った。
あと、こういう落ち着いた住宅街は関西だとけっこう普通にあるけど東京だと高いとこしか無いよねえ、なんて話もした。


そうこうするうちに半蔵門駅に着いたので後輩とばいばいしておうちに帰った。楽しかった。

LOSTMAN GO TO BUDOKAN

というわけでthe pillowsの結成20周年武道館ライブに行って来た。
この日は朝から気持ちのいい青空で、この日がこんなにいい日でよかったねピロウズのみなさん、なんて思いつつAnother Morningとか聴きながら会社に向かう。
ライブのことを考えて1日中そわそわしてたけど18時開場19時開演で残業なんてしている場合じゃないから落ち着かないながらもサクサクと仕事を進める。
そのかいあって首尾よく17時過ぎに作業の区切りがつき、定時を待たずにフレックスで武道館にダッシュ


辿り着いた武道館は既にバスターズでいっぱいだった。
一応グッズ販売に並んでみたけどあまりにも列が長過ぎて買うのは難しそう。
そうこうするうちにお客さんのところから直帰してきた友人と合流できたので列を抜けて売店でビールを買って乾杯することにする。
うまーー!!!ってふと上を見上げたらそこは武道館の軒先だった。
友人に「これってもしかして武道館の屋根?」って聞いてみると「そうだよ」って答えてくれたので「私は今!さわおさんと同じ屋根の下にいる!!!」って興奮したら友人にnuiちゃんヘンだよって言われた。


ビールも飲み干したので武道館入り口に。
the pillowsの文字と武道館の文字とが一緒に写真に納まる日が来ようとは……!コラじゃないんだぜw



入り口にはテレホンショッキングみたいなお花もいっぱい飾ってあった。GLAYからとか。
これって個人が同じようなお花を買って贈ってもこうやって飾ってもらえるのかな?
見た人みんながnui81って誰?みたいな。やっぱ無理か。
でもあんなに大きいのは無理でもお花を贈りたいなっていう気持ちはあった。
お誕生日だもんねえ。初の武道館ライブだもんねえ。お祝いしたいよねえ。
でもまあヘタな願望はするっとあきらめて今日こうやって武道館のライブに参戦できたことでお祝いの気持ちを超表すことにする。


で、そのライブなんだけど最高だった!よすぎた!


まずいきなりThank you my twilightってなんなの。
実は私は以前「今日のライブは1曲目がThank you my twilightという神セトリだった」という書き込みをネットで見て以来、1曲目がThank you my twilightとは感動的だなあ。私もいつかそんなライブを聴いてみたいなと常々思っていたので、今回それが叶えられて凄く嬉しかった。と言うより、まさか、という気持ちだった。
あまりにも嬉し過ぎてイントロを聴いた瞬間、一瞬その場にしゃがみこんでしまった。*1
私の気持ちを酌んでくれたのね、さわおいいこwなんて思いつつ聴く。
聴いているとふと武道館にthe pillowsの音楽が流れてるんだなあって考えて泣きそうになる。
ぐるっと視線をめぐらすと下から見上げた客席も満員でみんなステージに注目してthe pillowsの結成20周年をお祝いしている。
この武道館いっぱいの人が気持ちが一緒で、武道館に来られなかったバスターズもきっとみんな一緒にお祝いしていて、the pillowsはつくづくファンに愛されてるなあと思う。


Thank you my twilightに続いてNo Surrender、MY FOOTと来てこれまたいきなりMY FOOTが聴けて大満足。
そしてAnother Morningのアレンジ!あれは反則だ!
Another Morningを聴いてる途中に「しょっぱなからいきなりこんなゴウカな曲ばっかりで大丈夫かしら……?もう後がないんじゃ」なんて思っちゃったけどいやいやそんなわけがないw
でもそんな錯覚を抱くくらいいきなり密度が濃かった。


ライブのことはとても全部は語り尽くせないんだけど、個人的に特に気に入ったのはさわおさんの「みんなにラブソングを」っていうMCの後に来たLadybird girl、Funny Bunny、I know youの3曲。
よくもまあ私の特に大好きな曲ばっかりという感じだった。


映像がえいぞ〜ってことでは、雨上がりに見た幻の時に飛行船の映像が流れていて、ああCDのジャケットに飛行船があったもんねって考えてたらそれがそのままハイブリッドレインボウに来る流れ!やられた!


映像では1989にもやられたよねえ。19890916から始まってカウントアップして20090916になるの。ずるい!
しかも一緒に映ってるバスターくんアニメがまた可愛いし。


そう言えばしんちゃんが「これだけ人がいっぱいいれば映像がえいぞ〜なんて言う人がいると思いますが」って言った時にさわおさんが「そんなの言うのはしんちゃんだけ」って突っ込んでて、あ!その突っ込み私も思った!いしんでんしーーーん!!!ってなって嬉しかった。


やるかなって思ってて本編(?)ではやらなかった曲もアンコールでしっかりやってくれたし。
Please Mr.LostmanもRide on shooting starもLITTLE BUSTERSも来ましたねー。
ラストスパートでRide on shooting starとLITTLE BUSTERSを飛び跳ねまくり歌いまくりで完全燃焼して、雨上がりに見た幻をしみじみと歌っていたらなんとまさかの3回目アンコール!
さわおさんに「お前ら調子にのるな」って言われたけど大好きなんだもん!しょうがないよね!


なんかね、長かったような短かったような、でもやっぱりいっぱい一緒にいたような不思議な気分。
とにかく素敵な夜だった。


余韻に浸りつつ武道館を後にして飲み屋さんに入って改めて友人と乾杯。
私が「一生懸命歌っているさわおさんって可愛いよね〜」って言ったらまたもや友人にそれヘンだよって言われた。
えー、一生懸命歌ったりギター弾いたりしてるさわおさん、可愛いよねえ。なんかいとおしいと言うか……。


ピロウズのみなさん素敵なライブをありがとうございます&お疲れ様でした。スタッフのみなさんも!
成人して大人のバンドになったthe pillowsをこれからも大好きでいますね。

*1:ちゃんとスペースはありましたよ