ということで,ファッション雑誌を買ってみました。実は私,普段はファッション雑誌なぞ買わないんですね。立ち読みもあまりしません。髪は美容師さんにお任せですし,服はショップに行って気に入ったものを買うことにしています。まあショップに並んでいる服を着ている限り,極端に外してしまうことはないかな,と見込んでいます。少しずれているのは自覚しているのですが,好きな格好をしたいしこれはこれでいいかと,まあ世間的な許容範囲に収めているつもりです。


そんな私がなぜファッション雑誌購読に至ったのか!? と申し上げますと,ほら,私は来年から社会人になるわけですよ。今までの学生用カジュアルではまずいのです。今度 INDIVI とか UNTITLE とかが入っているお店の超バーゲンに行く予定があるので,そのときに間違った買い物をしないよう今からお勉強しているわけです。


で,つらつらと買った雑誌を眺めていたら……。


なんかむかついた。


いや,ね。そんなお洒落してどうするー!!! みたいな怒りがふつふつと湧いてくるわけですよ。
いや,お洒落はいい。自分が気に入ってるんならね。でも雑誌に出てくるお洒落は,単に流行っているものを小手先でアレンジし,「どうだお洒落さんでしょう」と言っているだけなような気がするのですよ。凄く上っ面な感じ。ポリシーが感じられない。

ま,雑誌なんてそんなもんだと言ってしまえばお終いなのですが。
もし私が何も感じずにファッション雑誌をぱらぱら読めるようになった時,今の私とは何かが変わってしまった私になっているような気がします。しかも悪い方に。

対外的には,ファッション雑誌を何も考えずに読めるようなおおらかさがある方がとっつきやすくていいんじゃないかと思います。
でも私は「ファッション雑誌って参考になるけど,なんか気持ち悪いよねえ」なんて感覚を持っている人の方が好きだし,信用できると思うのです。偏ってるなあ。


あ,今回買ったファッション雑誌で気に入った部分もありました。
見出しです。
この雑誌はハイソな雰囲気を出したいからか,はたまたそういう趣味の編集者さんでもいるのか,見出しにですます調で,しかも長い文章を使っていることがけっこうあります。例えば他の雑誌が『ハワイ旅行はワンピとパンツで身軽に行こう』なんて書く所を,この雑誌は『4泊6日のハワイはワンピと使えるパンツで身軽に乗りきります』なんて書いています。
これがどうして気に入ったかというと,Natureとかの論文の見出しを日本語訳したらこういうふうになることがままあるのです。例えば『珍しい胎児の化石は,恐竜の成長過程を明らかにします』という感じです。

や,なんか分かりにくくなったかも。
ちなみに4泊6日のハワイ旅行用着こなしは,全く身軽ではありませんでした。