漆原先生のサイン

今日は西梅田ジュンク堂で行われた蟲師漆原友紀先生のサイン会に行って来ました。サイン会に行くのは初めてで、お花やお菓子を持って行った方がいいのかしらファンレターでも持って行ったらいいのかしらと思いつつ、決心しかねたので結局何も用意せずに行きました。


開始の14時から少し遅れて会場に着いたところ、既に100人は悠に越える行列ができていたので、私も早速電話で予約していた整理券を受け取って列に並びます。整理券には一言書く欄があったので、好きな蟲は産土です、と書いておきました。産土が食物に微量ずつ宿って、それをヒトが少しずつ体内に摂取して丈夫な体になるという考え方が素敵だなあと思ったもので。
蟲師は読んだ数日後、ぼーっとしている時になんとなく思い出すことが多い作品なのですが、特に産土について考えることが多かったように思います。私はうちの庭でおばあちゃんがつくってくれた野菜を食べることで産土を摂取できたんだなあ、とか今の時代は産土を摂取することは難しいなあ、とかに絡めて。産土にまつわるエピソード自体は厳しめのお話なのですが、大学4年間を故郷を離れて過ごした時のことを思い出して共感できました。そういえば大学4年間あんなに不安定だったのも産土がなくなったからかなあ、とか考えてみたりもしました。


まあそんなこんなで並んでいたのですが、待ち時間が長かったです。でも文庫本を持って行っていたのでそんなに苦になりませんでしたし、隣で並んでいた女の子と仲良しになることができました。蟲師の読者層を反映しているのか、並んでいる方々は漫画のサイン会にしてはけっこう年齢層が高め(20代前半)かつ女性の方が多いなという印象でした。


で、いよいよサインですよ!サイン場所は区切られたスペースで一人ずつ入って行く方式でしたので、落ち着いて漆原先生にお会いすることができました。……と言っても嬉しくて緊張していてあまりよく覚えていないのですが。色白でお肌がすべすべという印象があります。なごやかな雰囲気の中、私の名前入りで目の前でサインをしてくださったときはとても感激しました。結局「頑張ってください」や「いつも応援しています」などのありきたりなことも言えず、多分「どうもありがとうございました」と言って「では失礼します」とだけ挨拶してさがりました。


でもとても満足しました。満足のあまり、ぽーっとしてそのまま漫画を一気に6冊購入してしまったりしました。持って帰るのが重かったです。でもとてもよかった半日でした。