奈良の風景

私は実のなった柿の木を秋の青空を背景に見るのが大好きです。そしてその風景を見ると必ず「柿食えば 鐘がなるなり 法隆寺」という正岡子規の句を思い出します。広々とした秋の斑鳩の里、高い青空にのどかに鐘の音が響く。ぽかーんとした、古都らしいいい歌だと思います。
奈良を舞台にした歌では「ひんがしの 野にかぎろいのたつみえて かえりみすれば 月かたぶきぬ」って作品も壮大で、少しオリエンタルな空気がするような気がして好きです。
奈良はいいなあ。