今日実験をしているとき、細かい作業がどうもうまくいかなかった。そしたら先生が「これを使うといいよ」とイエローチップを1本ひょいと手渡してくださった。イエローチップは、ええと何て言うかピペットマンという道具に装着して使う、長さ 5cm くらいのプラスチックの筒状のもので、普段はそれだけで使うということはない。


なので「?」と思い、手渡されたイエローチップをよく見てみた。するとイエローチップの先端に何かの毛がセロハンテープで貼り付けてあった。
吃驚して先生の顔を見たところ先生は
「まつげ」と、得意げにおっしゃった。
私はまつげにしては長いなあ、と思いその旨を伝えたところ先生は
「カットとかしてないから元気なんだよ」と答えられた。いや私もまつげカットはしないけどいやそれよりこれは先生のまつげなのか!?と混乱していると先生はさらに続けて
「細くてしなやかだからこの作業にぴったりなんだよ」ともっと得意げにおっしゃった。


うーん、これは先生のまつげなのか……と思いながら作業をしたところ、その道具はとても便利で作業がうまくいった。


実験のためには自分のまつげまで利用する職人魂を垣間見た。