13日午後3時半。起きられず布団に丸まっている。と、携帯に着信が。ディスプレイを見るとここの市外局番から始まっているようだ。不動産屋さんかな?と思い、出てみるとなんと研究室の教授。「ちょっと重要な話があるので来てください」とのこと。これはやばい。


午後5時。金曜の夜からシャワーを浴びていなかったので、流石にまずかろうとシャワーを浴びてお化粧をして準備完了。週末寝てばかりであまり食べなかったせいであろう、シャワーを浴びるとクラクラする。シャワー中にいろいろ考え腹をくくる。昨日の夜から何も食べておらずお腹が空いたので、とりあえず駅の売店カロリーメイトゼリーを購入して飲み込む。リンゴ味。一緒に購入したガムもたまたまリンゴ味。どんだけリンゴ好きやねん、と突っ込みたくなる。


午後5時半。学校に到着。話はやはり、もう半年残るか?ということだった。このままでは先生の教育方針としてマスターを出したくないらしい。実験も足りないし考えも足りない、と。自分でもそう思う。うちの学校は修論を提出し、修論発表をして、審査に通れば晴れて卒業となる。先週なんとか修論は提出したけど、こんな状態で修論発表を行うことはまかりならーん!ということだ。このまま退学して就職先に大卒として入れてもらえるかなあ、でも親に悪いなあ、実験も心残りだし。とか、もう半年あるいは1年はちょっと面白そうだなあ、やり残した実験もあるし、でも再度就活は嫌すぎるなあ、とか考える。それにしてもここまで浪人・留年なしで来たのに大学院まで来て中退やら留年やらはちょっと面白すぎるなあと思う。


午後6時過ぎ。先輩が「くいさがってみ!人生かかってるんだから!発表さえすれば通るって!」とアドバイスをくださったので、くいさがってみる。「明日までにやめるか留年か決めなさい」ということだったのが「じゃあ明日までに自分の研究で何が足りないのか、そのためにはどのような実験をすればいいのかまとめなさい」に変わる。


午後6時半。前述の先輩が食堂でご飯をおごってくださる。私はささやかながら抹茶プリンをお返しする。うかない顔で2人して研究室に戻ってくると、普段はニコニコのポスドクさんがこれまたうかない顔で廊下を歩いてらっしゃる。彼女は彼女で何かうかなくなることがあったらしい。始めはポスドクさんと2人で泣きましょう!となっていたのが、私の現状を聞くと「ええ!?それは大変ですね」と驚かれる。さらに「ジャーナルセミナー前はよく徹夜で頑張ったじゃないですか。今回も大丈夫ですよ」とはげまされる。このポスドクさんと私はローテーションの関係でジャーナルセミナーの発表が同じ日になることが多く、お互いぎりぎり同士でいつも共に徹夜の連帯感を共有する仲なのだ。もっともポスドクさんの発表は私のとは雲泥の差でしっかりしたものなのだが。ポスドクさんにはげまされて元気が出る。


午後7時〜14日午前4時半。ひたすらいろいろ考えて裏紙メモ用紙にいろいろ書く。先輩が in situ の傍らアドバイスをくださるが、4時過ぎに帰ってしまう。


午前4時半頃〜午前7時。机で寝る。週末から丸々2日半寝続けたのに、まだ寝られるらしい。


午前7時〜。またいろいろ考える。下手の考え休むに似たりなどという言葉が頭をよぎる。


午前9時過ぎ。保健管理センターに行く。目的はカウンセリングの申し込み。症状は寝すぎ。実は去年の秋頃もこの寝すぎはやばいとホケカンに行ったのだが、看護婦さんに「就職して怖い上司がいれば大丈夫になるわよー」と言われ、すごすごと引き下がったのだ。しかし今回は長期的な寝すぎにより実験がはかどらず、ついに留年か退学かという局面になった。これはもう立派に「日常生活に支障をきたす」レベルだ。意気揚々とカウンセリングを申し込み、運良く今日の11時に予約がとれる。


〜午前11時。研究について考えつつも、どことなくそわそわと過ごす。


午前11時〜午後12時過ぎ。カウンセリング。単なる怠け者です!と言われなくてよかった。無気力感、何もかもがめんどくさい感に焦点が当てられる。成功体験が少ないんじゃないかと言われた。そうなのかなあ。とりあえず来週も通ってみることになった。そう言われれば、私は就職したら何とかなるんじゃないかという感覚が強い。これって仕事で成功体験ができるかもと無意識で考えてたのかもかもかも。


午後12時過ぎ〜1時。カウンセリングで話したことを考えてそわそわと過ごす。


午後1時〜3時。こっそり研究室を抜け出してデパートに行き、チョコを買う。彼氏の分と、自分の分。自分の分はモロゾフウイスキーボンボン&ブランデーボンボン。大好物なのだ。自分の分の予算が彼氏の分の予算に肉薄する。危ない危ない。それにしても彼氏の分よりも、研究室女性陣でみんなで出す分の方が高いのが納得いかない。義理チョコなんかやめにして、本当に好きな人にだけいいチョコを贈るようにすればいいのに。もっとも、小中高生なんかにおける義理チョコのふりの本命チョコという醍醐味がなくなってしまうのが惜しいけど。


3時〜6時。チョコ買いから帰る途中にむにゃむにゃと纏めたことをひたすらタイピングしながら再構築。鬼タイピングは気持ちがいい。友人にブラインドタッチとその速さを感心される。ちょっと嬉しい。まあ、ネット依存の賜物なんだけど。


午後6時。教授、指導教官の助手、私の3者面談@教授室。うちの教授は在室中は一人でいるときも来客時も教授室の扉を開けていて、閉めることは滅多にない。今回はその滅多が起こり、教授在室中にもかかわらず扉が閉められた。できたてほやほやのレジュメを見ながら、ばーっと説明する。まだまだ抜けは多いものの、教授は納得してくれたようだ。どうやら修論発表はしていいらしい。「これで質疑応答もだいぶ答えられるやろ」と言われた。よかったよかった。とりあえず、発表はできるようになった。通るか通らないかは分からないけど可能性が開けた。また、考えていることを全て教授と指導教官に示せてよかった。修論の考察はどうしてもやったことから考察しなければいけないけど、今回はやっていないことも含めて考察できたので楽&楽しかった。裏考察って感じ。


……という流れだった。長くなったなあ。長文タイピングの癖がまだ残っているようだ。午後9時過ぎ、先輩とラーメンを食べに行った。前を通りかかったりして気にはなっていたけど入ったことのないお店。非常に美味しいラーメンだった。これまでに食べたどのラーメンよりも美味しく、大将の味覚の繊細さがよく分かるラーメンだった。また行こう。