同学年の男の子と

彼も、久々に研究室に来たらしい。彼もまた一日ツーリングをし、一日大阪に遊びに行った他は引きこもっていたそうだ。一日大阪に遊びに行っただけの私に比べてツーリング分、一日彼の方が活発だったと言えよう。
そんな彼、日本橋に遊びに行って「版画を購入しませんか」のキャッチにひっかかったそうだ。なんでも、営業の参考になるかなあと自ら飛び込んで行ったらしい。なんと2時間もつかまったらしい。でもそのおかげで版画商法の手口が凄くよく分かった。
まず画廊に入ると「この中でどの絵がお好きですか?」と聞かれるので、適当に「これ」と言うと、「お目が高い!」とべた誉めされるらしい。しかも「この絵を選ぶ人はこれこれしかじかな性格で」と性格診断までしてくれるらしい。
80万円の版画なんだけど、月々1万円のローンでいいですよと言われるらしい。「世界にこの版画はたった100枚」などと価値を見せつけるらしい。ま、ここらへんは常套手段。
渋っているとどんどん値引きされるらしい。スタッフが本社のエライ人に電話して「えっ、そんなに安くしてもいいんですか!?」みたいな演技まで入るらしい。周りを数人のスタッフに取り囲まれて「こんなに安いって凄いですよ」「もう原価ですよ」と勧められまくるらしい。
そんな中、彼は「たとえ1万円でもいりません!」と買う気が全くないことをアピールして帰って来たらしい。凄い……。漢だねえ。