国家の品格

友人にこのブログのことを教えたので、なんか変なこと書いてないかしらと過去ログをチェック。そしたらこんなエントリを見付けてしまった。
そうか、読本タグで読書日記……。これを書いた当初は、どんな些細な本でも書き留めようと予定していた覚えがある。


というわけで、国家の品格を読んだ。なんで第一弾が新書なんだろう……。普段は文庫本が多い。
ええと、三島由紀夫葉隠入門を読み直したくなった。あと、豊穣の海の2巻も。国家の品格は武士道の素晴らしさを訴え今の日本に警鐘を鳴らす目的で書かれたのだろうが、私にとっては武士道理解への手引きとして役に立った。勿論筆者の主張にもちゃんと耳を傾けたけど。確かに、日本は自然が美しいよね。そこで育まれた文化も素晴らしい。合理的で洗練されている。日本文化が合理的というのは、筆者の「合理性にばかり走るな!」という主題の逆を行くようだが、茶道を少しだけ習った身としては、日本文化って合理的な面も持っていると思う。例えば袱紗*1の扱い方一つとっても、お客様に失礼がないように、ちゃんと綺麗な面とそうでない面が区別されるようになっている。しかもその動作が不自然でなく、流れるような手順になっている。素晴らしい。
話が横道に逸れたけど、筆者の言うように日本がいきなり武士道を取り戻すとは思えない。引き留まりたいけど引き留まれない。この本がベストセラーになって本屋さんに平積みされ、多くの人が読むようになったことはよかったと思う。でもそれが日本社会に及ぼす影響ってあまり大きくはないのではないか?と言うのも、私自身筆者の言う武士道と伝統に基づいた品格ある国家というのは非常に魅力的だと思うものの、これからの行動にどう活かせばいいのかが皆目見当が付かないからだ。
でもとりあえず「外でものを食べてはなりませぬ」から実践してみようかと思った。


……うーん、こんなのでいいのかな?まんま読書日記みたいなまとまってない内容になってしまった。要精進。でも手書きに比べ、タイピングは楽だな。ワードとかで作成してファイルで保存する、というのも過去に試してみたんだけどやっぱり使い勝手が悪くて。ブログっていいなあ。


国家の品格 (新潮新書)

国家の品格 (新潮新書)

*1:ふくさ。お茶の道具を拭いたりする、ナプキンのようなもの