ラヴェル・コード

今日の題名のない音楽会は面白かった。
「音楽のダ・ヴィンチコード」と称して、ラヴェルボレロを解析しようという試み。


まずは現代の音楽家3人がそれぞれの見解を述べる。
「商業的につくられたのだ」と言う人、「曲の随所に11の倍数が隠されていて面白いよ」と言う人、「楽器の音色が聴き所」と言う人、様々な意見がある。
楽家という癖のある方々を3人集め、音楽のことを語らせるもんだからどんどん議論が白熱する。しかも人によって考えが大きく異なるテーマだからどんどんぐだぐだの水掛け論に。これなんて真剣30代しゃべり場*1ってなとこで編集による強制修了。


その後、オーケストラによるボレロ演奏。ここで入る羽田健太郎さんの解説ナレーションがよかった。


「ここでメロディーがクラリネットに移ります」(うんうん。)
ビオラはピチカートでリズムをとっています。ハープも一緒にやってます」(おー)
「ホルンと一緒にこっそりフルートが吹いています。これによって倍音が聴こえます」(ふおー)
ビオラのピチカートが弓に変わりました」(きゃー)
「ここで一瞬チェロがメロディーを弾きます」(おー、チェロー)
「最後の盛り上がりでラヴェルが選んだのはいきなりの転調でした!」(うわあ!)


……というふうに曲の要所要所でナレーションが静かに入り、映像もちゃんとその瞬間を捕らえてくれるのでとても楽しめた。いいなあ、またこういうのまたやって欲しい。次の曲は、うーん、何がいいかなあ。

*1:40代かも