研究室に帰ってからも

興奮さめやらず、矢張り同学年の子私も含めて三人集まって就活についてだべりました。すると、一人の男の子が「あん時はカツ喰いまくってたしねえ」ともらしました。何それと聞くと、「あれ、言ってなかったっけ」と。


彼が語るには、面接のある日にカツを食べたら次に進めるの法則があったそうです。それに気付いてからは、カツを食べるのが無理でも最低限新幹線の中でカツサンドを食べるという勢いでカツを食べまくっていたそうです。


へえ、と関心していると女の子が「じゃあ私も」ともらしました。彼女は食品会社の研究開発職で活動していたのですが、面接の前には受ける会社の商品を食べていたそうです。グリコを受けるならポッキーを食べるというふうに。大塚食品の前にはボンカレーを、タカノフーズ株式会社の前にはおかめ納豆を、カルピスの前にはカルピスを。


「そう言えば」と男の子が言います。「スパゲッティーの食べ比べをした時は正直分からなかったなあ」と言いました。彼も食品の研究開発を志望し、企業研究として数社のスパゲティーの麺を食べ比べたそうです。スパゲティー食べ比べ……。レベル高いです。