お茶時

茶道部の行事のお茶事に行って来ました。家を出るときは生憎の雨。着物を濡らさないようにかなり気を使いました。昨日書いた通り秋仕様の小紋でうきうきです。


寄り付きと呼ばれる待合和室にお客が集まり、互いに挨拶をします。その時亭主側からお白湯が出ます。お白湯なんて普段飲むことはまず無いので、新鮮な気分でした。


それからお庭に出、つくばいを順番に使います。神社のように手を洗うのですが、大きめの石に穴が穿ってあり、水が溜めてありました。……ていうかこれそういうものだったんだ。実はうちの庭にも全く同じような石があり、水が溜まっていたのですが私は今日まで全く意味を知りませんでした。うちの家には現役でお茶をする人は一人もいないのに、父よなんでこんな庭インテリアにしたんだ。


それからお部屋に入ります。掛け軸やお釜などもちゃんと拝見します。炭手前で、亭主が炭を綺麗に置くのですが、流石お手前用の炭は高級感溢れていました。
懐石は美味しかったです。ほんの少しの器でフルコースが頂けてしまうところに感動しました。日本の始末の文化って凄い。平らな盃でお酒を頂いたのですが、綺麗なおべべを着て盃でお酒を頂くと「蟲師」の「緑の座」の廉子さん気分になり、嬉しかったです。海のものは蒸し海胆。山のものは花山葵。


中座。足を伸ばせて幸せ。
いよいよ佳境、お濃茶。……なのにねむたくなってしまいました。あの薄暗さと狭い空間がやけに落ち着いて。足の痛みが限界。
お薄。足が痛い。
写真撮影。楽しい。


ほんと、本格的なお茶事で、会場のお庭もとても綺麗でよかったです。楽しかったです。普段のお稽古はこういうことの断片的な練習なんだなあと実感できました。