近畿大学付属幼稚園・小学校が移転する

今日の毎日新聞大阪版一面はこんな記事で飾られていた。以下抜粋引用。

奈良・あやめ池跡地:近大、幼稚園と小学校を移転 08年度開校を目指す

学校法人近畿大学が昨年6月に閉園したあやめ池遊園地跡地(奈良市、約30万平方メートル)に付属幼稚園(東大阪市)と付属小学校(同)を移転させることが9日、分かった。奈良市や地元住民らでつくる跡地利用検討委員会と協議したうえで、年度内にも土地を所有する近畿日本鉄道と跡地の一部を譲り受ける契約を結ぶ。08年度の開校を目指す。― 中略 ―

 あやめ池遊園地は近鉄が1926年に開業。最盛期の75年には年間124万人を集めたが近年は入園者数が減少した。赤字が続き、昨年6月に閉園した。近鉄は、閉園直後から再開発を検討、地域全体が風致地区の指定を受け建築規制が厳しいことや自然保護運動があることにも配慮し、文教施設誘致を目指していた。
毎日新聞 2005年12月9日 大阪夕刊  注)写真は毎日新聞の同記事のもの。

うーん、近大付属幼稚園・小学校かあ……。まちBBSでは「近鉄のことだから、住宅地にして分譲じゃないの?」との見方が強かったから、それに比べればまし、かも……。
いや、でもなあ。このでっかい池はどうするんだ?やっぱ危ないし土地が無駄だから埋め立てるんだよね。地盤沈下とか大丈夫かな。


なんて考えながら現在のあやめ池遊園地跡地の航空写真を見ていたら思わずうるっときてしまった。
ここが入り口でー。坂道を上がっていくとまあるい花壇があるんだよね。よくここで写真撮ったなあ。奥にはメリーゴーランドがあって。水上ジェットコースター乗り場はここらへんかな。

あやめ池遊園地には小さい頃、両親によく連れてきてもらった。閉園の知らせがあったため去年の春に2回行ったのだが、ほのぼのとしていて親子連れが遊ぶにはとてもいい遊園地だと改めて感じた。置いてある遊具も決して派手ではないのに、どこがどうとは言えないのだが妙に味があって面白い遊園地だったと思うし、母もそう言っていた。その理由は分からないけど、多分大きな池があったことと、78年の歴史があったことが関係してるんじゃないかなあと私は思う。


だからこそ閉園の知らせを聞いた時はショックだったし、なんでもっとあやめ池遊園地に遊びに行ってお金を落とさなかったのかと後悔した。もし私が今大企業のオーナーとかだったらあやめ池遊園地丸ごと買収するのにと悔しい思いさえした。閉園前に遊びに行って、印象を焼き付けて、それから後は電車の窓から見てジェットコースターや観覧車が無くなっていてもどこか関係ない世界のように感じていた。もしかしたらもしかしたら別の企業による新しい遊園地ができたり、今までの面影を残した素敵な公園ができたりするかもなんて僅かな希望を持って心を落ち着かせていた。
でも今回の記事に接して写真を見たら、改めてあやめ池遊園地はもう無いし、復活することも無いんだということがはっきり分かってしまった。少し泣いた。