隣のデスクのD2先輩と

この先輩とはよく長話をするが、今回の長話のテーマの一つは実験の予算についてであった。
詳しいことはぼかされていたが、文部科学省からどーんとお金があって、そこからお金を自分たちのチームに引っ張ってくるようなリーダー的な人がこれからどんどんいなくなるよねという話。これまでそのリーダー的な人材は団塊の世代の教授陣だったのだが、その方々がこの先数年でごっそりと退官される。うちの研究室の教授も例外ではない。一応、現在五十台前半の先生方が次のリーダーになるはずなんだけど、やっぱり数が少ないみたい。


話は変わるが研究室の雰囲気は教授の人柄で大きく決まると私はけっこう思っている。その教授が辞められ、代わりに誰かが入るとなると研究室が大きく変わることがありありと想像できる。しかもこれが学校の他の研究室でも起こるとなると、学校全体の雰囲気もまた変わる。
今まで企業体質なんてものはなかなか変わらないよねえ、と思っていたのだがこのように団塊の世代がごっそり抜けるとすると企業、ひいては日本社会全体の空気がこれから変わりそうでわくわくする。