逆隣のデスクのこれまたD2の先輩と

この先輩は、D2でやめて医学専門書の出版社の編集者にこの4月からなられる。来年のためにちょっと練習しておこう、とほんの数社就活をしてみたところ、本人も吃驚の内定が出、この道に進まれることを決断された。


まず編集ってよく分からなかったのでそこから教えていただく。ある程度売上が見込めそうな本の企画を考え、執筆者をつのり、校正をし、イラストをつけ、装丁して印刷するという流れをまとめるのがお仕事らしい。専門書なので、細かくしようと思えばいくらでも細かくできる。しかし細かすぎては本の部数が捌けない。ある程度の読者が見込め、なおかつ購買意欲をそそるような詳しさを設定するのがキモだそうで、なるほど面白そうなお仕事だなあと思った。かなり羨ましくなったりw


話は流れてweb編集の話題になる。web編集だと、今度は逆に多大な情報の中から必要な情報を取り出すということがキモになる。そしてその情報に関連する情報もリンクさせられたらなおオッケーだよね、ということで。
web編集されているものといえば例えば IT media などだろうか。実はこれ、今まで単なる Yahoo ニュースなどの延長線上だと思っていた。しかし Yahoo ニュースは単に大雑把にカテゴリ分けされた後は時系列に並んでいるだけに対し、IT media では関連情報が非常に引きやすくなっている。このように関連情報という形で「編集」するのはまさにヒトパワーというわけだ。なるほど。
また、多大な情報の中から「抽出」しているという点も見逃せない。そう言えば2ch纏めサイトはヒトパワーでもって膨大な2chのスレを上手く抽出し、編集しているいい例だというのをどこかで読んだ覚えがある。


さらにさらに。こういった編集された情報サイトでは横に広告が入るが、その広告も参照記事に関連してユーザーが興味を持ちそうなものを表示するという工夫がなされているらしい。それをまずやりはじめたのが Google で、だからこそ Google はもうかっているというわけだ。


web 編集以下の話は、これまでにもネット上のあちこちで目にして分かったつもりになっていた。でも今回先輩と話すことにより、やっと自分のものとして理解できたような気がする。
それはそうとweb 上でお金を稼ぐのは、やっぱり広告収入が多いわけだ。一応コンテンツ使用料もあるにはあるけど、大きな割合を占めることはない。コンテンツ使用料形式でうまくいった例がヤフオクだが、やっぱり Yahoo! 全体としては広告料としての収入が文句無しに多い。


現在、企業が広告をうつ先としてはテレビCM と新聞や雑誌が考えられるが、どれも莫大なお金が必要になる。現代の20代30代の男性でほとんどテレビを見ない層も増えてきていることだし、テレビCM に替わりweb広告という流れもできるかもしれない。勿論、テレビCM と web広告とのコラボというのも今でも沢山なされている。
それにしてもwebコンテンツの稼ぎ元が広告というのは、やっぱりどうもちょっと残念な気がする。webコンテンツやサービスがそのまま資金源に繋がるようなものがあればいいのだが、そんなものを思い付いたら IT セレブの仲間に入れることだろう。