この間の土曜日。多分中秋の名月かその前後の夜。
お月さまが綺麗だねえ、なんて空を眺めながら住宅街をてくてく歩く。お月さまは空の真上近くにいてなんだか記憶より小さい。うさぎの模様が見えないのは子供の頃に比べて目が悪くなったせいかそれとも実家に比べて回りが明るいせいか。なんて言いつつも右1.5左1.2の目をこらしてみるとだんだんクレーターの影が見えてくる。でもまだうさぎには見えない。蟹も見えないし女の人も見えない。
ふと気が付くと星も綺麗に見えていた。こんなに月が明るいのに意外、なんて言いながら観察する。南の空、ちょっとだけ東に傾いてオリオン座。ええオリオン座!? もうそんな季節なんだ。ええとカシオペア座は、流石に無い。北斗七星も無いみたい。以上で私が分かる星座は終わりなんだけど、オリオン座以外にも星がいっぱい光っていて綺麗。
そう言えば星を見るって久しぶり。大学院の頃は深夜帰宅するとき、駐車場に向かう途中や車のフロントガラスからよく星を見たなあ。
なんて考えながらぼへーっと星を見ていると、オリオン座の右斜め下辺りをすっと光が落ちて行った。2cmくらい。まぎれもなく流れ星。
私は5年程前の獅子座流星群のときに浜辺に行ってそれこそ1生分どころか10生分くらいの流れ星を見まくったことがあるから流れ星自体は珍しくもないんだけど、こうしてナニゲに夜空を見ていて「あ!流れ星!」なんてドラマみたいな展開は初めてだったからちょっと嬉しかったりする。
でも流れ星って所詮大気圏中で燃えながら墜落しているゴミなんだよねなんていつも考えてしまうから流れ星にはあまりロマンを感じない。流れ星も今まさに自分が燃え落ちてるときにお願いされても困るだろうしさあ。それに流れ星は結局地球のものになるんだし。普通でチリ、運がよくても隕石じゃねえ。むしろ不吉な感じがするよねえ。
でもやっぱり「ちょっとラッキーだったかも」なんて思いながら家路についた。
さてこれは何時頃の出来事だったでしょう?
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