DS携帯はWindowsっぽいUIにしたらけっこう便利かも

昨日こんな記事を見掛けた。DoCoMoの新しい機種で、NintendoDSよろしくタッチパネル式の操作ができる携帯電話が発売されるらしい。


リンク先を見てもらったら分かるのだがこの新携帯、めっちゃかっこ悪い。同じタッチパネル式で超かっこいいiPhoneに感動した後だからなおさらかっこ悪さが目立つ。それでなくてもタッチパネル式は入力の素早さや認証精度の面でボタン式にまだまだ劣るだろうから、この新携帯を買うメリットは全くもって無いなあなんて考えていた。


でも今日ほてほてと通勤しながらふと気が付いたんだけど、タッチパネルを活かしてWindowsっぽいUIにしたらけっこういけるんじゃないかと思った。ターゲットはずばり今流行の団塊の世代


私の父は団塊の世代にひっかかってるんだけど、そんな父が最近携帯電話を初めて使い出した。機種はDoCoMoの、ええとなんて言うか若者じゃない人用のやつ。文字やボタンが大きくて〜ってノリのあれね。
んでその携帯、以前帰省した時にちょっと触らしてもらったんだけど、どうも使いづらいのだ。



まずボタンの数が少ない。
多分たくさんのボタンはユーザの混乱を招く恐れがあるという配慮に基づいているんだろうけど、私から見るとショートカットキー的な操作が限られてくるせいで、よけい遠回りでややこしい操作になっている気がする。


もう一つはボタンの名称。
馴染みの無いカタカナ語を排除しようという配慮なのか、例えば多分通常の「クリア」ボタンが「キャンセル」ボタンという名称になっている。『多分』と付けたのはボタンの数が少ないため機能が1対1に紐づかないのと、「クリア」が一般的な名称じゃないかもしれないから。
まあ少なくとも私がこれまでに持ったことのある数台の携帯電話には「クリア」ボタンは必ずあって「キャンセル」ボタンは無かったんだけどね。
なんでこんなに「キャンセル」に拘るかと言うと、メール入力中に何文字か消したいとき、「キャンセル」ボタンを押すのはなかなか勇気がいったから。だって「キャンセル」だなんてこれまで入力した内容が全部消えちゃいそうじゃない?


確かにこれらの問題はしばらく試行錯誤して操作を覚えてしまったら大丈夫な話ではあるけど、それをユーザに求める時点でコンセプト的に失敗である。
実際父はこの携帯を持ち始めて数ヶ月経つにも関わらず、メールの送受信にもけっこう苦労している雰囲気であった。



しかもこの父、全くの機械音痴というわけでもない。
むしろパソコンはけっこう好きらしく、Windows95の時代にパソコンを手に入れて仕事の書類を作るところから始め、Excelのマクロで家計簿作っちゃうわ、アクセス(書けない)を独学で習得するわ、パソコンを自分で組み立てるわ、DVD焼いちゃったりレーベル作ったり年賀状とか住所録とかお手の物だし、最近はRAIDにするぞなんて張り切ったりしていて、もう凄いことになっている。
すげえよパパン。今の仕事じゃなくてSEになってた方がよかったんでないかい?


んでまあうちの父ほどじゃなくても、携帯はこれまで持ったことがなくて苦手だけどWindowsのパソコンなら仕事で触ってたからけっこう分かるよ〜って人ならけっこういると思うのだ。
んで、そんな人向けにWindowsっぽい操作をタッチパネルで再現して提供する携帯電話って意外といいんじゃないかなあと考えた次第。
勿論画面の大きさという大きな制約はあるけど、例えば本体の設定系は全部「コントロールパネル」に入れると同時に、アラームとかスケジュールとかの各種機能からも飛べるみたいな、ええと一つの操作を行う画面に対して複数のアプローチを実現するような工夫ができるんじゃないかなあ、と。うーんと私はとにかく今の携帯の、細かい機能が曖昧な分け方をなされて深い階層の奥底に並列にしまわれている状況が好きじゃないので。


伝わりにくいかなあ?まあいいや。


あ、あと話はちょっと変わるけど、図書館とか大きい本屋さんとかにあるタッチパネル式の本検索システムとか、カラオケの曲選択システムとか。あれのキー配列は大抵「あいうえお」順になってるけど、「qwert」配列も選べるようにならんかねえ。私「qwert」の方が得意なんで。関係者の方ここ読んでたらよろしくです。
……って、運良く一介の関係者の方が読んでくださっていてもそうそう反映されるわけはないよなあ。