『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を観て来た

この週末、今更ながら感はあるけど『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を観て来た。
以前『序』を観に行って、確かにヤシマ作戦使徒はかっこよかったけど映画館に観に行くほどでもないかも……ってがっかりしたので『破』はいいやって思っていたのだが、どうも評判が良いみたいなので改めて観に行くことに決定。


あ、ここからはネタばれになるからまだ映画を観てない人は読まないでくださいね。
絶対何も読まずに行った方がいいので!



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さてさて。
結論から言うと行ってよかった!
「DVD出てからでいいや」なんて思っていた自分をグーで殴りたい!あんないい映画を映画館で観られないなんて勿体なさすぎる!
シンジくんがレイを助けて抱きしめる場面で私はアニメ史上最も美しいシーンを観たと思った。


さてテレビ版と大きく分岐する『破』。
全体的に登場人物が大人になって、よく喋るようになったなあという印象。
テレビ版では傷付くことを恐れるあまり内に閉じ篭って必要なことは何も言わず、余計に傷付け合ってる、みたいなどうしようもない世界だったが、それもまた1997年当時の流行にマッチしていてそれはそれでよかった。
でもそれを2009年の今やっても古臭く感じるはず。だって誰も分かってくれないとか孤独だとか、そんなのは当たり前で今更声高にテーマにすることじゃないもんねえ。


だからどうなるのかなって思ってたらこうなった!
賛否両論あるだろうけど、私は今回の登場人物の皆さんは好きだ。
意思が強いシンジくん。
素直になったアスカ。
シンジくんのためにお食事会を企画するレイ。レイがこんなに人のことを思いやって動ける子になろうとは……!
招待を受けるゲンドウにも注目。テレビ版のゲンドウだと絶対に断っていたと思うが、ここではレイの想いをくみとって食事会に出席することにする。
みんな自分だけじゃなく相手を思いやる余裕があり、その中で物語が進行するのは2009年的にはとてもいいと思う。


個人的に好きな台詞はミサトさんからアスカに向けた
「この世界にはあなたの知らない楽しいことがたくさんあるわよ」
みたいなやつ。(うろ覚え)
やさぐれてた14歳の子に対して29歳のお姉さんからかける言葉として素敵だなあと思う。


その後アスカはあんなことになってしまうのですが……(泣)
せっかく心を開きかけたのにひどい。しかもあの音楽、あざとい!
「今日の日はさようなら」も「翼をください」も、ちょっとやりすぎだと思った。使うんなら合唱無しぐらいがちょうどいいかも。これさえ無ければ完璧だったのに。


後は

  • 弐号機のイナズマキックとか
  • イナズマキックされる使徒鬼頭莫宏テイスト溢れるデザインとか
  • 落ちて来る使徒を受け止める作戦で走り回るエヴァ3体とか
  • 落ちて来る使徒のかっこよさとか
  • どうやらゲンドウと冬月の目的はテレビ版とはまた違うようだとか
  • 伍号機の月面基地がまたトップ2っぽくて素敵とか
  • 子供っぽく本部をガンガン足で壊す壱号機とか
  • 焼け野原になったジオフロントというシリアスなシーンで本部の先っちょがちょっと凹んでるとことか
  • りょーちゃんって呼ぶ律子さんとか
  • 律子さんの台詞は相変わらず何を言っているのか分からないwとか


色々見所があってよかった。
あと2回くらいは映画館に観に行きたいなあ。そんでDVDとか出たら30回くらいは観たい!
なんかもう新劇場版があれば旧劇場版はいらない子だよねえとさえ思う。
Qも楽しみ!超楽しみ!!!