日本中の涼宮ハルヒの憂鬱ファンの皆さんを混乱の渦に放り込んだエンドレスエイトもとうとう終わったねえ。
私は第4話、第5話くらいと第8話の3話だけを観たんだけど、確かに謎の感動はあるw
これをリアルタイムで全て観続けていたらさぞかし達成感があることだろう。
さてそのエンドレスエイトのブレイク条件は「キョンの部屋でみんなで夏休みの宿題をする」というものだった。
あー、みんなで宿題って確かに夏休みの定番だしねって納得しかけたけど、ちょっとそれって違うかもって気が付いた。
少しひねった「ハルヒはキョンの部屋に行ってみたかった」っていうのも違う気がするし、ましてや「キョンこそが実は神で云々」っていのも違う気がする。
真のブレイク条件、ハルヒがやり残したと感じていたことは
「キョンが希望することをSOS団のみんなで実行する」
だったのではないかと思う。
最初の喫茶店のシーンで、みくるちゃんはちゃんと
「金魚すくいとかやりたいです〜」
って可愛らしく主張している。
小泉くんも盆踊りや花火大会を調べたりと積極性が見られる。
長門は相変わらずそこにいるだけだけどまあいいやw
でもキョンは冗談交じりに文句を言いつつ何も主張しないし、集まりには参加するけど楽しんでるのかどうかもイマイチ分からない。わりと楽しんでるくせに。
これってけっこうハルヒ的には辛いんじゃないかと思う。いくら天上天下唯我独尊なハルヒでも、自分が連れ回している(好きな)男の子が楽しんでくれているか、迷惑がられてはいないかってちょっとは気にするんじゃないかなあ。
せめてキョンがやりたいことを言ってくれたらそれでいいのに。
恋愛における欲求って「逢いたい」とか「相手のことを知りたい」とかはメジャーだけど、実は「相手にコミットしたい」「相手の役に立ちたい」「そして必要とされたい」っていうのもかなり強い欲求なように思う。
キョンは自己主張をしないから、ハルヒはこの欲求を満たせないんだよねえ。
で、最後の最後にやっとキョンがやりたいことを言ったと思ったら自分はのけ者だし。そらハルヒ怒るわ。
だから仮にキョンが「かき氷を食べて舌を真っ青にしたい」とか、「お盆過ぎの浜辺に打ち上げられたミズクラゲを拾って歩きたい」とか、まあ何でもいいから希望をちゃんと言っていればそもそもこの8月はループしなかったし長門も視聴者も気の毒なことにならなかったのではないかというのが私の読み。
