※配信の日付を間違えていたので修正しました。ご指摘くださった@okaru_kabukiさん、ありがとうございました。
舞台「夜は短し歩けよ乙女」がすばらしかった。すばらしすぎて3回観に行ってしまった。3回観てもまだまだ観に行きたいし、週末の大阪公演配信は絶対に観るし、Blu-rayは一刻も早くサウンドトラックと台本付きで発売されるといいと思う。
舞台を3回も観たのは初めてだし、3回それぞれに細かい感想がいっぱいあるから、思い出せる範囲で なるべく こまかい かんそうを書く ナコカ記事に残しておこうと思う。
ちなみにまだこの舞台を観てない人は、6/26(土)6/27(日)の大阪公演に行くか、6/27(日)17:00の大千穐楽公演のライブ配信を観たほうがいい、ぜったいに。
以下、完全に観た人しか分からないこまかい感想。
1回目 6月12日(土)お昼公演 上手側の1階席かなり前
始まる前
新国立劇場だって!かっこいい!初めて入る!駅から直結なの、わくわくする!
おおー、ポスターがある!
音楽がいい感じ。これも伊藤さんなのかな。
スクリーンに舞う花びらとメッセージがすてきだ。
春
はじまった!!!かなり近い!スクリーンの使い方がかっこいい!
イラスト、湯浅監督っぽさあるなあ。
学園祭事務局長だ!かっこいい!かなり近い!
パンツ総番長だ!でかい!
なんか椅子が出てきた!すごい!どうやってるんだ!
乙女だー!!!春の衣装、かわいい!!!
ナディちゃんだー!!!花嫁さんの役だー!!!ウェディングドレス、めっちゃ似合っててかわいい!しかも酔っぱらって友達にのしかかるところの仕草とか、すごくかわいいし「こういう人いるー!」って感じがする。
「次いこー!」って主人公の手を掴んで上手にはけるところのナディちゃんかわいい!!!
おおー、土佐さんの東堂さん、こんな感じかー!
原作では東堂さんが乙女の胸を揉むことになっていたけど、どうするんだろう……なるほど、こうきたか!
春画がちらばった!なんで!?いつのまに!?
鈴木さんの羽貫さんと石田さんの樋口さんだー!猫を飼っているお二人だー!
鈴木さん、本当に飲み干したの!?すごい!
樋口さんが拾ったズボンを履くところ、脱ぎづらそうな靴なのに鮮やかに脱いでてすごい。
場面がめまぐるしく入れ替わるのに、丸い舞台と、下の舞台と、上手側と、下手側と、うまく空間を作っていて全然違和感なく連れて行かれてすごい。
詭弁論部の宴会から羽貫さんたちが抜けるところで、気がついたら本当にすっと詭弁論部部員たちがいなくなっていて、どうやっていたか全く分からなかった。
三階建て電車、こうきたか!
三階建て電車を前に東堂さんと娘さんと乙女が会話するシーンで李白さんが低く歌ってるの、気になるw 盛り上げようとする李白さんの粋なはからいか!?
夏
乙女の夏の衣装もかわいい!!!
古本の屋台をぐるぐる動かすだけで一気にまわりの状況が変わって見えるの、すごい。
「雨だ」のときに、こころなしか空気がひんやりした気がした。
ラ・タ・タ・タムのダンスでいつのまにか理子ちゃんがいて、バレエのダンスが観れたの嬉しすぎる!
火鍋食べたくなる。
休憩
すごい、ここまで最高だった。秋と冬も楽しみだしチケットもう一回分買っておいて本当によかった。
ロビーに出る扉を出た瞬間、中川さんが目の前を横切って行った。不意打ちすぎてつい「なかっ……」と小さく声に出てしまった。中川さんは何やら係の人に話しかけていた。喫煙所を探していたのかもしれない。
ロビーをすこしぶらぶらして席に戻ってきたらスクリーンに紅葉が舞っていて、粋だなあ、となる。
秋
秋の乙女の衣装もかわいい!!!
壱太郎さんの女形お芝居を拝見できて嬉しい。
団長のラップだー!!!これは嬉しい!!!私もノリたい!!!
プリンセス・ダルマの衣装、かわいい!!!
学園祭事務局長がプリンセス・ダルマの剣を後ろ向きにぽいっとして座った後に、ちょっとづつツンツンして真ん中に寄せていた。なるほど、次に拾って使うから、近くにないといけないのか!大変だ!
韋駄天コタツ、マジ韋駄天!パンツ総番長はコタツに入る派なのか。
ナディちゃんの琵琶だー!!!聴けると思ってなかったから嬉しい!!!
早織さんと理子ちゃんのギターデュオまで聴けるのか!これはもう、お得すぎやしないか!?
蚊柱少年だー!!!!!!!!!!!!!!
乙女のプリンセス・ダルマの衣装、かわいい!!!急ごしらえのツギハギ風にしているけど、パッチワークで手がこんでいる!
プリンセス・ダルマを演じる乙女、ちゃんと声が変わってる!
ビスコ派、ここで来るのかー!!!
象のお尻のところでお芝居に合わせてギターを鳴らすの、緊張しそう!
「君、落とした側!?」っていうの、まさに思っていたから壱太郎さんがツッコんでくれてすっきりした。
学園祭事務局長の女装を拝見できるの、最高すぎる。
落ちてきた錦鯉をだっこした土佐さんが、ピチピチ、みたいに動かしているのがかわいい!
冬
「ぼー」の文字が、角田さんっぽい!
コートを着た乙女の衣装もかわいい!!!
李白さんのくしゃみで乙女が吹き飛ばされすぎ!
これまでは歌いながら歩く時は上手側から下手側へだったけど、「私だけが風邪をひかない」の曲になって下手側から上手側になった。なんか意図があるんだろうな。北風の中を逆風で歩く感じを出しているとか、これまでは状況が先にあって乙女はそこに巻き込まれる形だったけど、今回は乙女の意思を起点として状況が生まれているという違いをあらわしているとかかな。
春
コートの乙女が春のワンピースに、パジャマの先輩が春の服に、円形の舞台の裏で一瞬で着替えたぞ!
最後にこんな乙女と先輩の曲が来るのか!なんということだ!
あああ、すごいものを観た……
カーテンコール
とにかくいっぱい拍手をするしかない。なんかもうすごかったし、すごかったという思いを拍手に込めよう。
観に来たから当然のことなんだけど、生配信で見ていた演者のみなさんがいらっしゃる!
団長がなんか指をくいっとしていたの、ラッパーとしてのリスペクトポーズ、みたいなやつなんだろうか。
理子ちゃんのはけかたがかわいい!
久保さんと壱太郎さん、本当に素敵だった。
観た後
すごくよかった!!!脚本も、お芝居も、音楽も、衣装も、舞台の装置も、最高だった!!!
とにかく乙女の久保さんがすごい。朗らかなかわいい歌声がずっと耳に残る。
それにしてもチラシとかのビジュアルの乙女の服が大好きだったけど、出て来なかったな?
ネタバレがありそうだから封印していた生配信をアーカイブ視聴する。
2回目 6月19日(土)お昼公演 下手側の2階席2列目
春
2階だからフレームも含めて全部見える!舞台の上にみなさんがおさまっていて、お芝居!という感じがする。
乙女がすまして赤い栞を出すところ、鮮やか!
金丸さんの冒頭のツッコミ、これかー!確かにめっちゃきまってる!
「夜は短し歩けよ乙女」の曲で、はじまるぞー!とわくわくする。歩く乙女を中心に登場人物が次々と出てくるところとかアニメーションのようなのに、実際は一度きりの生のお芝居で、改めてこの空間にいる奇跡を感じてちょっと泣きそうになる。
李白さんの話をしつつ、樋口さんと羽貫さんと乙女がお座敷に忍び込もうと塀を越えるところで、妙にステージの端の方にセットがあることに気付く。これがまた、次の場所に行くよーって感じがする!
理子ちゃんの詭弁踊りが、めちゃくちゃ腰が入っていて素晴らしい。(後に家で真似をしたらすごく疲れてダイエットによさそうだった)
詭弁論部のはけかたがよく見えて、なるほどー!こうやっていたのかー!となる。
内田先生に連れられて樋口さんと羽貫さんが去った後、乙女の前に達磨を落とすの、絶妙なタイミングだ!ちょっとでも失敗すると乙女の頭に当たっちゃいそうだ!
納屋さんの詭弁踊りには注目せざるをえない。だいたい踊れてるけど、台詞のところになるとリズムに乗れずに単に腕を左右に動かすだけになってる。そして台詞が終わると復活する!!!
李白さんの3階建て電車に最初からパンツが付いているか確認しようとしてたの、忘れてた!
エンドロールで拍手したら「拍手とかいいから!」と学園祭事務局長がツッコんでくれて嬉しくなる。
夏
先輩が乙女とのホカテシーンを妄想している時、後ろの古本市の方々が完全に止まっているようにしか見えなくてすごい。
ラ・タ・タ・タムの踊り、途中からりこちゃんが入ってくるのか。なるほどこれで古本市の神様が乙女のラ・タ・タ・タム探しに味方することになるんだな。それにしても、理子ちゃんのバレエの踊りにはほれぼれする。さすがだ。そして母上に連れ去られるところが、またかわいい!
千歳屋主人の「北斎の春本、0円でしたー!」はドロステの「ゼブラダンゴムシ、ゲットだぜ!!!」を思い出させてよかった。
秋
うひょー、秋だー!!!!!
学園祭事務局長がプリンセス・ダルマの剣を後ろ向きにぽいっとした。今度はちょっと近すぎる感じもするけど、なおさなくても大丈夫だ!よかった!
学園祭事務局長は、何かのポーズをするところがとてもきまっている。さすがは仮面ライダー俳優だ!
ナディちゃんの琵琶の後に拍手してみたけど他に誰も拍手してくれなかった……。もしや上手すぎて演奏だと思われていない?
ナディちゃんたちはチラシをちゃんと回収しないといけない係なのか。これは大変そうだ。
酒井さんのお腹から血飛沫みたいなのが飛び出した!1回目は角度の関係で気付かなかったけど、これ完全に酒井さんの発明だw そして赤いやつの切れ端が舞台に落ちてしまったぞ!ナディちゃんが回収を試みたけど一瞬だし掴みそこねてしまった!
6代目プリンセス・ダルマが縄から抜け出すところを見ようと思ってたのに見逃した!
学園祭事務局長の女装が楽しみすぎる。
土佐さんが錦鯉をピチピチ、としているところがかわいい。
みんなが錦鯉でわいわいしている時にマリーさんだけ裏に行ったと思ったら、すぐ次にお姉さまとして登場するのか。なるほど。
冬
母上がくしゃみをしたあとの理子ちゃんの「あーあ」がめっちゃかわいい!!!
終演後
もうこれで観れなくなるのか……とロビーを歩いていたら、リピーターチケットで東京千穐楽公演が売られていて、つい購入する。購入した後、2週間くらい後だと思ってよく見たら3日後で、仕事の調整をかなり無理矢理つけることになって焦る。調整に応じてくださった仕事のみなさんには感謝しかない……。
3回目 6月22日(火)東京千穐楽公演 下手側の1階席真ん中くらい
春
あああ、はじまってしまった。
「夜は短し歩けよ乙女」の曲のシーンは本当に好きだ。心にしっかり刻んでおこう。
樋口さんと羽貫さんと乙女が塀を越えるところ、なんかみんなが野良猫みたいでかわいい。
先輩!先輩!後輩!後輩!で詭弁論部が出会うところ、好きだなあ。
それにしても納屋さんの詭弁踊りには注目せざるをえない。今度は踊り出しの部分がちょっと危うかったぞ。
李白さんの3階建て電車に最初からパンツが付いているかしっかり確認できたぞ!ちゃんと最初から付いてた!なるほど気付かないものだなあ。
エンドロール、きれいにはまった。やっぱり春の一幕だけでもすごく完成しているし満足度高いなあ。
夏
理子ちゃんのラ・タ・タ・タム ダンス、永遠に観たい。乙女とかのラ・タ・タ・タム ダンスも観たいけど、もう理子ちゃんに目が釘付けで全然観る余裕がない。そしてやはり母上に連れ去られるところがかわいい。
火鍋大会の途中で乙女側のシーンになってストップするところ、先輩と樋口さんが片足立ちでがんばってて「がんばれー!」ってなる。
ラ・タ・タ・タムを手に入れた時の先輩のダンスにとても熱がこもっていて見ごたえがある。
これまでも休憩入りで拍手したかったけど誰もしないから舞台ってそういうお作法なのかなって残念に思ってたけど、ついにここにきて拍手が!心置きなくいっぱい拍手する。
休憩中
春、夏と素晴らしかった。でもあと半分しか残ってないと思って寂しくて泣きそうになる。
秋
そか、秋がパンツ総番長の「諸君!」で始まるの、劇の冒頭のパロなのか。
学園祭事務局長がプリンセス・ダルマの剣を後ろ向きにぽいっとしてめっちゃベストな位置に落ちた!気のせいかもしれないけど、その後、横の演劇部員に「やったー」ってしているような様子が見られたのがご褒美感ある。
ナディちゃんの琵琶の後の拍手は日和ってしまって胸の前で小さくぱちぱちとしかできなかった。こんなに素敵なのにー!!!
緋鯉が打たずとも落ちた!そして打っても落ちなかったけど落ちた!
6代目プリンセス・ダルマが縄から抜け出すところをしっかり見届けたぞ!
象のお尻の前で紀子さんがパンツ総番長への想いを語るところ、間合いなのかなんなのかなんだかすごくぐっと来た。そうだよね、人を好きになるって不安だよね、というのを思い出して、そういえばこのお話は先輩と乙女の恋の話だということに気付く。
高坂のギター演奏で酒井さんのリードをきっかけに会場内手拍子が!これは楽しい!!!でも隣の人が裏拍でも表拍でもない頑張って合わせようとするものの全然合ってないリズム感皆無の手拍子してて「こんなことある!?」って面白かった。
偏屈王の最終幕のチラシがやたらと美しく撒かれている。もしや酒井さんの発明か?
学園祭事務局長の女装をずっと見ていたい。
落ちてきた錦鯉を羽貫さんが気にしているのがかわいい。しかも錦鯉を触った後の手を樋口さんの衣装で拭っているのが関係性が見えて面白い。
冬
羽貫さんの診察をする内田先生が完全に隠れてたの、鈴木さんのノリが感じられて楽しかった。
母上がくしゃみをしたあとの理子ちゃんの「あーあ」に注目してたけどやっぱめっちゃかわいいし、母上もかわいい!!!!!
インタビューのシーンで団長と乙女のラップを聞けたのがよかった。
奈緒子さんがテレビをつけて消すところ、容赦なく一瞬で笑った。
円形舞台がくるっとして先輩の部屋から李白さんの部屋へ転換するところ、先輩がわたわたしてて笑った。その後、壁の隙間から顔を出していたのも笑った。
乙女が先輩のお見舞いに行くところ、覚悟を感じられてよかった。
もう終わっちゃうのか……。
春
感無量だ……
カーテンコール
スタンディングオベーションができてよかった!しかもお一人づつコメントが聞けてよかった。
最後に壱太郎さんがコメントして、久保さんがコメントして、これで終わりかなと思ってたらまた壱太郎さんがコメントしていた時に後ろで鈴木さんと久保さんが「ちょっとアナタ、またコメントされちゃってるわよ」みたいな感じできゃいきゃいしていたのが面白かった。
……まだまだ全然書ききれてないけどひとまずこんなもんで。とにかく無限に語ることがある!
原作 森見登美彦、脚本 上田誠、音楽 伊藤忠之という時点で私の大好きな方ばかりの舞台だし、生配信とかYou宇宙beとかで垣間見させていただく稽古場の雰囲気もとてもよくてすごく楽しみにしてたんだけど、その楽しみを軽々と飛び越えたすごいものを観せられて感動した。
とにかく今は大阪公演のライブ配信が楽しみだし、あと少しみなさんご安全に歩き続けられますようなむなむの気分でいっぱいだ。
ではこのへんで。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。